任意保険 対物賠償保険とは
人に対して賠償する対人賠償保険に対して、事故によって相手側の自動車や建物、ガードレール、電柱などモノを壊してしまったときの賠償を補償するのが「対物賠償保険」です。
強制保険の自賠責保険ではこのような相手側の自動車やモノに対しての補償は一切ありません。
賠償の対象が人ではなく、モノなのでそれほど高額な賠償にならないのではと思われがちですが、直接損害と呼ばれる、事故によって壊れた自動車や建物の修理費用などの他に、
間接損害と呼ばれる、店舗などが壊れたことによって店舗の休業損害や代車の手配など、ときとして大きな出費となる可能性があります。
一般的に自動車で住宅に飛び込んでしまった場合には一千万程度、店舗などへの飛び込みの場合には一千万〜数千万円の賠償金が必要となっています。
大きな店舗や工場などの場合には億単位の和解金が必要になったという例もあります。
対人賠償保険と同様に、対物賠償保険も上限額を決めることもできますが、無制限とすることもできますので、予想以上の賠償金に対応するため、是非とも保険金額は無制限で契約することがおススメです。
実際に自動車保険の契約者の約90%が対物賠償保険を無制限で契約されています。
500万円まで | 500万円〜1000万円まで | 1000万円まで | 無制限 |
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3.5% | 5.0% | 2.0% | 89.5% |
対物賠償責任保険 保険金額別契約台数構成比(平成23年度)-損害保険料率算出機構-
ただし、自動車保険の加入者とその家族の所有するモノについては補償されませんので、注意が必要です。
例えば、自宅の車庫入れで家族の所有する自転車にぶつけてしまったときや、車庫の一部を破損させた場合には補償されません。